寝言

(元)銀行員(今)経理のブログ。仕事、会計、時事、お金、趣味等々、好きなことしか書けません。

【体験談】中途入社した会社を半年で逃亡した後の転職活動 ハードモードすぎて死んだ。

最初の記事で書いたが、中途入社した会社を半年で逃亡したことがある。

 

理由はあれだ、強烈なブラック企業だったのだ。金融時代にもブラックを味わい尽くしていたつもりで、ブラック耐性もあると思っていた。だが、甘かった。耐えきれなかったのだ。

逃亡した時には本気で社会的に死んだと思った。それでも生き返りたいと思って、転職活動をしたがハードモードすぎたので、まとめてみた。

 

逃亡後の転職活動のハードさをまとめると次の3つになる。

 

 ①転職エージェントにロクに相手にされない。

 ②書類選考の通過率1割未満。

 ③面接でメンタル系の病気と決めつけられる。

 

働きながらの転職活動も経験しているので、これはその当時との比較だ。自分自身の経験なので、同じように半年で逃亡した人でも、スペックによって状況は違うかもしれない。

転職活動がキツくなるのは当然分かっていた。ただ、思っていた以上の大きい十字架を背負わされたていたのだ。

 

①転職エージェントにロクに相手にされない。

 

最初の転職活動をしていた時も転職エージェントを利用して転職をていたが、その時と扱い、見られる目が大きく違った。

2度目の転職活動の時も利用すべく、まずは大手エージェントに登録をしたのですが、1社は紹介できる求人がないということでにべもなくお断り。大手では別にも2社に登録をし、実際にエージェントの人と面談したのですが、そのうちの1社は面談を最後に音信が途絶えた・・・

結局、私が頼ったのは残りの大手エージェント1社と○○ナビからオファーを送ってきたくれた小規模エージェント2社だった。

一応、半年で逃亡した経歴を見たうえで声をかけているわけなので、実際に会い、その後の応対がなくなるということはなかったが、経歴に退職済みと書いてあるのに「ホントにもう辞めてるんですか」とわざわざ聞いてきて、「はい」と答えると引かれました。まあ、半年で逃亡するヤツなんてそうそういないでしょうから仕方ないでしょうね、はい。

転職エージェントも、転職を成功させて初めて儲けになるので、転職が難しい人間を避けるのは当然といえば当然ですし、大手ほど求職者を抱えているので選り分けができるということですね。逃亡した人が普通の人と同じように扱われようと思ってはいけないんです。

 

②書類選考の通過率1割未満。

 

すがる思いで、大手エージェント1社、小規模エージェント2社とコンタクトを取りながら転職活動を進めていきますが、書類選考が全く通らないという状況に直面します。

1度目の転職活動の時には、応募条件を満たしていれば書類選考はほぼすべて通過していた。通過しすぎて、選考の自体をした企業も数知れずあった。

だが、無職には甘くはない。2度目の転職活動での書類選考の通過率は1割を切っていた。

まず最初に、コンタクトを取れた大手エージェント経由で応募をしていた。求人数も多く、応募条件を満たす会社30社強に手当たり次第に応募。見事に書類選考で全滅でした。ネットの画面で応募の登録をしたのですが、半数以上は次の日の昼にはお断りの連絡が来ていた。転職エージェントの社内で握りつぶされていたのでしょう。書類選考さえ通ればどうにかなると思っていたが、さすがに全滅になるのは予想外で落胆も大きかった。

この大手エージェント1社だけではどうにもならないと考え、途中から小規模エージェント2社だ。

小規模エージェント2社からは併せて10社ほど応募した。そちらからは3社で書類選考を通過した。実は小規模エージェントのほうが有能だったりするのだ。かなり小規模のエージェント(従業員1、2人?)なので求人企業側の窓口も兼ねていたのだろう。面前で応募させた以上、エージェント内部で書類が握り潰されることもなく、何とかねじ込んでもらえたのだと思う。

 

③面接でメンタル系の病気と決めつけられる。

 

書類選考を通過したので、その後3社は面接に行ったのだが、3社とも直球で「うつ病とかメンタル系の病気はないですか?」と聞かれた。まあ、私が面接官でも実際に聞くかは別にして、聞きたくはなる。

最初の転職活動でも当然、面接は経験してるが、その際にこのことを聞かれたことはないので、間違いなく私の職歴が原因だ。

ただ、こんな質問をしても誰がどう考えても「健康です!」と答えるしかない。そう答えると、「なぜ前職を辞めたのですか」と聞かれる。そして、また同じ質問をされる。意味のない問答から何かを吐かせたいのかわからないが、ひたすら続いた。

 

こんな苦悩をかいくぐり、何とか再就職したわけですが、当時の自分と同じように「転職したばかりだけど仕事で悩んでいる」という方がいたら、すぐに逃亡するのはやめて働きながら転職活動することをお勧めする。正当で崇高な理由があっても、転職市場での無職の価値は最底辺だということを身をもって体験した。

縁があった小規模エージェントの人からは、たとえ転職後、短い期間でも「働きながら」と「無職」では求人企業からの見方は180度違うと言われた。「働きながら」転職活動をするのが普通で、「無職」になってから転職活動をするのが異端、異端は排除されるのだ。

ただ、転職してから、再度の転職活動をする期間についてはこだわる必要はない。。特に、半年であろうが1年であろうが2年でも、その程度なら職歴を経験として見られないという意味で同じなのだ。実際に、私の場合も職務経歴書や面接で話したのは銀行時代のことばかりで、小コンサル時代の話は聞かれない限り話さなかった。「あと○か月」とか考えて、何もできなくなるほど辛い思いをして耐えるなら、すぐに行動するというのも戦略だ。

 

私の暗い経験の話でしたが、今回はこれで終わります。これからも仕事については書いていくつもりです。それでは!